「※本ページはプロモーション(広告)を含んでいます。」
夜、ふと窓の外を見ると、そこに張り付いている小さな影。そう、ヤモリである。沖縄では「ヤールー」と呼ばれ、親しまれている(?)。
上の写真はヤモリの色や形、姿を強調したくてかなり大きくしている。さすがに、こんなにでかくはない。だいたい10cmが本来の姿である。こんなにでかければ、だれでも逃げ出すに違いない。
ある人は「家の守り神」と崇め、またある人は「ぎゃー!」と叫んで逃げ出す。この、人によって評価が極端に分かれる小さな爬虫類について、今日は少し深く、そして面白おかしく掘り下げてみたい。
エアコンの天敵?「ヤモリガード」という名の最終兵器
ヤモリがどれほど我々の生活に深く(そして、時には物理的に)入り込んでいるかを示す、決定的な証拠がある。
それは、エアコンである。
ダイキンなどのエアコンメーカーが、沖縄地区限定(あるいは、ヤモリの多い地域向け)に「ヤモリガード」なるオプションを用意していることをご存知だろうか。
これは、エアコンの室外機にあるプリント基板に、ヤモリが侵入してショートさせるのを防ぐためのコーティングやカバーのことだ。
「え、そんなこと?」と思うかもしれない。だが、これは笑い事ではない。ヤモリは、その驚異的な身体能力(と、おそらくは旺盛な好奇心)で、ほんの数ミリの隙間から室外機内部へと侵入する。そして、暖かく、心地よい(?)基板の上でくつろぎ、そのまま……。
結果、エアコンは動かなくなり、修理代が飛んでいく。
ヤモリは「家の守り神」とされる一方で、エアコンにとっては「静かなる暗殺者」なのだ。
この「ヤモリガード」の存在こそ、ヤモリが我々の生活、特に家電製品と切っても切れない(そして、時には厄介な)関係にあることを証明している。
バイク乗りも愛する「ヤールー」
ヤモリの浸透ぶりは、家電製品だけにとどまらない。
なんと、バイク用のヘルメットにもその名を冠したブランドがあるのだ。その名も「ヤールー(YAROO)」。
沖縄の言葉でヤモリを意味する「ヤールー」を冠したこのヘルメット、特にハーフヘルメット(いわゆる半キャップ)は、そのユニークなネーミングと、どこか愛らしいヤモリのロゴマークで、一部のライダーから熱狂的な支持を集めている。
「なぜ、ヤモリ?」
その理由は定かではない。ヤモリのように、壁にピタッと張り付くような安定感をイメージしたのか、それとも、ヤモリのように、どんな場所でも生き抜く強さをイメージしたのか。あるいは、単に「沖縄っぽいから」という理由かもしれない。
しかし、その理由はともかく、「ヤールー」のヘルメットを被って風を切るライダーの姿は、沖縄の日常風景に、不思議と溶け込んでいる。
TNK工業 SPEEDPIT ヤールー ハーフヘルメット STR-Z JT vintage ブラック/ダークブラウン フリーサイズ(58〜59cm) ライトスモークシールド標準装備 SG規格適合 価格:7436円 |
ヤモリと私の、とある夜の攻防
ここで、私とヤモリとの間に起きた、忘れられない(そして、少しだけマヌケな)エピソードを紹介したい。
それは、ある蒸し暑い夏の夜のこと。
私は、リビングで映画を観ていた。部屋の明かりを消し、映画の世界に没頭していたその時、ふと、視界の端に何かが動いた気がした。
視線を向けると、そこには、一匹のヤモリ。
「お、ヤールーか」
私は、特に気に留めることもなく、映画に視線を戻した。
しかし、その数分後。
「チチチチチ!」
何かが、私のすぐそばで鳴いた。
「え?」
私は、驚いて辺りを見回した。しかし、誰もいない。
「気のせいか……」
そう思った瞬間。
「チチチチチ!」
今度は、もっとはっきりと、そして、もっと近くで聞こえた。
「まさか……」
私は、恐る恐る、自分の肩に視線を落とした。
すると、そこには、なんと、先ほどのヤモリが!
「うわぁぁぁぁ!」
私は、思わず叫び、ソファから飛び起きた。
ヤモリは、私の叫び声に驚いたのか、慌ててどこかへ逃げ去った。
後で知ったことだが、ヤモリは「チチチ」と鳴くことがあるらしい。求愛行動や、縄張りの主張など、理由は様々だが、まさか私の肩の上で鳴くとは……。
あの夜以来、私は、ヤモリを見かけるたびに、少しだけ身構えてしまうようになった。
家の守り神、あるいは、ただの居候
こちらの記事も、沖縄なんくるライフ関連記事。あわせて読んでみてくれ。
AIに「カレーにハイビスカスを入れろ」と言われて疲れたあなたへ。沖縄で脳をリセットする技術
ヤモリは、家を害虫から守ってくれる「家の守り神」として知られている。ゴキブリやシロアリ、ハエ、蚊など、人間にとって厄介な虫を食べてくれる、ありがたい存在だ。
しかし、その一方で、エアコンをショートさせたり、深夜に「チチチ」と鳴いて人を驚かせたりと、少しだけお騒がせな一面もある。
「家の守り神」なのか、それとも、ただの「図々しい居候」なのか。
その評価は、人それぞれだろう。
しかし、一つだけ確かなことがある。
それは、ヤモリが、私たちの生活に、不思議な彩りを与えてくれる存在であるということだ。
ヤモリは守り神ともいわれるが、苦手な人にとってはいっしょに生活することがきついようだ。そんなときは、ヤモリや蛇などを忌避するものまで売られている。いっしょに生活した方がいいような気もするが・・・。

