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10分の距離すら歩かない!?沖縄県民の「歩行拒否」と謎の呪文「ジレン」の正体

沖縄ライフ・コラム
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​沖縄の空は高く、海は青い。そんな絶景を横目に、ウチナーンチュ(沖縄の人)は何をしているか。……車に乗っている。それも、驚くほど短い距離でもだ。

​沖縄は全国有数の車社会として知られているが、その実態は「便利だから乗る」というレベルを超え、もはや「足の筋力が退化しているのではないか」と疑いたくなるほどの徹底した車依存文化である。

今回は、歩いて10分のコンビニにすらエンジンをかける沖縄の交通事情、県外出身者が必ず困惑する謎の用語「ジレン」の正体、そして筆者の甘酸っぱくもボロボロな中古車体験について深掘りしていく。

徒歩10分は「遠足」?沖縄県民の驚異の車移動

​沖縄で「そこ、歩いていける?」と聞くと、多くの県民は一瞬遠い目をして「いや、車出しなさい」と答える。たとえ目的地が徒歩10分(約800m)の場所であってもだ。

​これには、単なる怠慢ではない「沖縄ならでは」の理由がいくつか重なっている。

​まず第一に、殺人的な日差しと湿気だ。夏場の沖縄で10分歩けば、サウナに入ったかのように汗だくになる。目的地に着く頃には身だしなみが崩壊するため、エアコンの効いた車内はもはや「動く避難所」なのだ。

​さらに、坂道の多さも無視できない。平坦に見える島だが、実は起伏が激しい。10分の道のりがすべて心臓破りの坂ということも珍しくない。

加えて、駐車場の完備具合も異常だ。コンビニ、スーパー、役所、そして琉球大学のような巨大施設に至るまで、沖縄は「車で来ること」を前提に設計されている。どこに行っても広い駐車場が手招きしているのだ。

​ある日のこと。筆者の友人は、自宅から目と鼻の先にあるゴミ集積場(徒歩2分)へ行くのに、わざわざ軽トラックのエンジンをかけた。

理由を聞くと、「ゴミ袋が重いし、歩くとサンダルに砂が入るから」。もはや哲学の域である。

​卒業後の合言葉は「ジレン行った?」

​そんな「歩かない文化」を支えるために、沖縄の若者が高校卒業と同時に(あるいは卒業前から)駆け込む場所がある。それが「ジレン」だ。

​県外の人に「昨日からジレン通い始めたんだ」と言うと、「え、自連? 何かの連盟? 政治団体?」と怪訝な顔をされるのがオチだが、沖縄でジレンといえば「自動車教習所(自動車学校)」以外の何物でもない。

​なぜ「ジレン」と呼ぶのか?

​これは、かつて沖縄にあった「沖縄自動車運転学校」が、沖縄県自動車学校連合会(自連)に属していた名残だという説が一般的だ。

現在、正式名称に「自連」とつく学校は減ったが、マクドナルドを「マック」と呼ぶのと同じ感覚で、沖縄では「自動車学校=ジレン」という固有名詞化した略称が世代を超えて受け継がれている。

ちなみに、沖縄のジレンあるあるとして、「教官が親戚の叔父さんのような距離感で接してくる」というものがある。縦列駐車に失敗しても「あきさみよー(あらまあ)、次は行けるさ〜」と、なんともテーゲー(適当・良い加減)で温かい指導が行われることも珍しくない。

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​免許の次は「中古車探し」!17万円の相棒「スプリンター」との思い出

​「ジレン」を無事卒業し、念願の免許を手にした若者が次に向かうのは中古車販売店だ。沖縄の幹線道路沿いには、無数の中古車屋が並んでいる。学生の多くは「まずはぶつけてもいい安い中古車」を探すのが定番だ。

​筆者も大学に通うことになった際、1台の相棒を手に入れた。17万円の「トヨタ・スプリンターSE」だ。今の時代からすれば驚くような安値だが、当時の学生にとっては精一杯の買い物だった。

決してピカピカではなかったが、自分だけの「足」を手に入れた喜びは、何物にも代えがたかった。

​しかし、初心者に沖縄の狭い路地や激しい渋滞は厳しい。筆者も例に漏れず、何度かガリガリと車体をぶつけた。そのたびに板金屋に泣きつき、格安で修理してもらいながら、卒業まで乗り続けることができた。

あの17万円のスプリンターは、大学の講義、深夜のドライブ、アルバイトへの出勤など、青春のすべてを共に駆け抜けた戦友である。卒業時に手放す際、少しだけ寂しさを感じたのは今では良い思い出だ。

​沖縄で中古車を選ぶ際の注意点

​これから沖縄で車を探すなら、特有のチェックポイントがある。

  • 塩害(錆)のチェック: 四方を海に囲まれているため、下回りの錆(サビ)は致命的だ。見た目が綺麗でも、必ずリフトアップして底を確認すること。
  • エアコンの効き: 沖縄でエアコン故障は、夏場は「死」を意味する。試乗の際は、最大出力で冷風が出るか必ず確認してほしい。
  • 塗装の状態: 強烈な紫外線により、ルーフ(屋根)の塗装が剥げている車も多い。長く乗りたいなら、コーティングの状態も重要だ。

​大学の駐車場は「第2の自分の部屋」

​車を手に入れた学生たちが集うのが、県内最大のキャンパスを持つ琉球大学だ。

ここの駐車場は、もはや「車を置く場所」ではなく、「動く個室の保管場所」と化している。

​学生たちは講義の合間、図書館やラウンジではなく、自分の車に戻って休憩する。エアコン全開で昼寝をし、スマホを充電し、なんなら助手席をデスク代わりにしてレポートを書く。

駐車場を歩けば、あちこちの車内で首をカクカクさせて爆睡する学生たちの姿が拝める。これは沖縄の大学における日常の風景だ。

​一度、駐車場で友人の車を探していたら、窓が曇った車内で一生懸命「三線」の練習をしている学生を見かけた。防音室代わりにするという、これぞ究極の有効活用である。

また、中には車内を完璧な「ドレッサー」に仕立てて、1限目ギリギリまでメイクに励む女子学生もいた。

​それでも沖縄は車で回るのが一番だ

​「歩かない」「渋滞がひどい」と文句を言いながらも、やはり沖縄の生活に車は欠かせない。好きな音楽を流しながら、国道58号線を北上し、窓を少し開けて潮風を感じる瞬間。

それは、どんなに便利な電車が通っても味わえない、この島特有の贅沢な時間だ。

​もしあなたが沖縄に来るなら、ぜひ「ジレン」出身のドライバーたちが作り出す、独特のゆったりとした(時にはのんびりしすぎた)交通の流れに身を任せてみてほしい。

ただし、徒歩10分の距離を「車で行こう」と誘われても、驚いてはいけない。それが沖縄のスタンダードなのだから。

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